5月 絵本の読み聞かせ 川瀬紀子さんのコラム

5月の絵本の読み聞かせ講座 川瀬紀子さんのコラム

今回、先生のお宅にお邪魔した日はとても寒く雨も降った日でした。

ピンポーン

「はいどうぞ~♪」といつものなんだか落ち着く声で迎えてくれた先生。

「寒いですね~」というと

「少し温めておいたわよ~」と。

そして手作りの甘酒を出してくださいました!

最近甘酒にはまっている藤崎としてはとても嬉しかったです。

先生から以前こんなことを経験したの。というお話を聞かせていただきました!
高校生の男女に「いばら姫」(眠り姫)のお話をしに行った時のこと。
お話をし終わると、女子生徒はとても嫌な顔をしたそうなんです。

なんでだろう?と考えた川瀬さん。
今になって考えてみると、眠っただけの女性が最後に男性の力によって助けられる。
というお話にプライドを傷つけられたんじゃないか?と。

当時その話を聞いた生徒たちは今、40代前半の方々。
その頃から男性に養ってもらう受け身の女性から自分で立って歩いていく。
という女性たちの強さが出てきたのだと言います。

そして先生は本と時代の背景はイコールで結ばれている。と言います。
今現在の時代の背景と結びついてない本はどんどん廃盤になっていくのです。

今回いつもお邪魔する部屋に入って一番初めに目についたのが
机の上に私へと出してくださっていた「灰かぶり」(シンデレラ)のお話。


自分の気持ちを押し殺してママ母やお姉さんたちにいじめられて。
辛く苦しい日々を送っていた。気持ちもどんどんうちに込められて。
脱皮できないまま日々を過ごす。
でも、ある時そんな彼女にたくさんの助けが舞い降りる。
自分にぴったりの靴が見つかる。
そして今まで邪魔をされてきたものが何もかも消え明るい人生に飛び込む。

そのあと先生ともお話をして、私はたくさんのことを感じました。

何がしたいかわからない、どこに進めばいいかわからない
目の前のことだけ黙々と。目先のことだけにとらわれて。脱皮できない。
なんだかすごく自分とも重なって。
自分なんて、これしかできないし、あんなことなんてできない。って思い込んでることで
自分で自分を脱皮できなくさせてるんだなって。
1歩前に出て視野を広げることで可能性が広がるんだよなって。
だからと言ってすぐに変わることはできないけれど、少しずつ少しずつ自分に今覆いかぶさっている皮を剥いで行こうと思いました。
グリム童話の灰かぶりを改めて読んで、先生からのお話を聞いて。私は何かに気がつきました。

みなさんは灰かぶり状態になっていませんか?

次回の絵本の読み聞かせ講座は
日時/5月23日(水)10:30〜12:00
場所/市場カフェ
参加費/500円(飲み物付)
お問い合わせ/市場カフェ(TEL 047-409-1877)
お申し込み/お電話または下記市場カフェFacebookイベントページよりお願いいたします。

絵本の読み聞かせ講座Facebookページ