市場カフェって「ブックカフェ」…20代の時に読んで人生を変えた本「金持ち父さん 貧乏父さん」シリーズ

1/29(水)市場カフェって「ブックカフェ」…20代の時に読んで人生を変えた本「金持ち父さん 貧乏父さん」シリーズ

編集の仕事が今のところのの本業なので本が好きなのです!

こんにちは。市場カフェで朝だけしかいないマスターのやまさきです。

今回、久しぶりに読み直して感銘を受けた本「金持ち父さん 貧乏父さん」について書かせていただきます。

市場カフェって、「ブックカフェ」にしたいって話は以前にも書いたことがあると思いますが、
僕自身がとってもほんとか映画とか好きなんですよね。

自分で読んだ本の中から、
「お客さんにも勧めたい!」
って本を本棚に置くようにしています。

今回ご紹介したいこの本は、実は24~25歳くらいの時。
まだ、独立目指して試行錯誤している時に出会った人生を変えてくれたと思える一冊なんです。

当時はまだギラギラしていたので、
「年収一億円目指して儲けてやるぞ~。いつかプール付きの別荘買って、
高級外車に乗って…世界中を旅してまわるんだ!」みたいな気持ちもあったんです。

で、お金持ちになるために当時話題になっていたこの本を手に取ってんです。
色んな解説本があるし、今なら動画でも解説していると思うので僕が長々説明する必要ないと思います。

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「ラットレース」と「キャッシュフロー・クワドラント」って

この本の中で当時感心したのは、
「ラットレース」って概念。

ネズミが一生懸命周りのネズミと競い合っているのを、『投資家』とか世の『偉い人たち』が
「おっ、このネズミは将来有望だな。少し餌でも食わしておくか」って感じで、
僕たちサラリーマン(当時)は

「ボーナスとか評価とか昇進目指して働いているんだな…」
みたいなことをイメージして嫌~な気持ちになったのを覚えています。

あと一つが、
E(従業員)、S(自営業者)、B(ビジネスオーナー)、I(投資家)という
4つの「キャッシュフロー・クワドラント」という考え方。

それぞれのクワドラントで役割があって、お金の流れ方が違うっていう話です。
詳しくは、本を読むか、解説の動画でもご覧ください。

僕自身は当時、起業家(という言葉もなかった気がする…独立とか言ってましたね)を目指していたのですが、
「どうやって起業したらいいのか」
それすらわからなくって必死で本を読んだりネットで調べたりしていました。
そもそも、起業するためのビジネスのネタが無かったんですよね。

いまでは、考えられないですけど…

ただ、この本を読んだ時に
「このまま従業員でいてもラットレースの中でドングリの背比べするだけで人生が終わっちゃう!」
みたいな心配はあったんです。

そこで、「自営業者」を通過して、「ビジネスオーナー」になる事を目指そうって考えて、
その為に当時いた会社を退職する準備して、営業会社に転職を決めたんです。

「金持ち父さん 貧乏父さん」は、自分がぼんやり描いていた「独立」という物を
「やらなきゃいけない」たどり着く場所に変えてくれた本だと思っています。

それで、

今回読み返してみて、また新たな気付きがあったんですけどね…

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「20代半ばの僕と40過ぎた僕の感じ方の違い」

「金持ちになりたかったら銀行を作りなさい。もしくは銀行のするような事をしなさい」

って話が出てくるんです。

20代の半ばくらいの当時は独立したら金持ちになれるって思っていたんで見過ごしていたこの言葉。
実は、映画「殿、利息でござる!」のワンシーンにも似たような言葉が出てくるんです。

「金持ちになりたかったら人に金を貸して利息で儲けるんだ」(みたいな感じのセリフ)

43才になった僕は、
「金持ちにそんなになりたくなっていないけど、貧乏は困る」って認識なので、

「あぁ…そうか、貧乏って金を借りるからなのか…」
って当たり前のことに、今更ながら納得したんです。

「金持ち父さん…」にも出てくるんですけど、貧乏な人って幸せを目先の『消費』に求めるそうで、
いつもお金がない、お金がないって言って、少しでも収入が増える仕事に就こうと探しているそうです。

で、

「あと●●ドル(人によるけど、日本人だったらあと5万円とか)
毎月の収入が増えれば生活が楽になるのに…」

って話をするそうなんですよね。

「たしかに、みんなそう言っているなぁ」と実感したんですよね。
今まで僕が雇用してきた人たちって同じように5万円の収入が増えたらって話をして、
実際に給料を増やすと、また数か月して「あと5万円…」って言うんです。

結局、給料を増やしても会社の業績がそれに応じて伸びないと経営は苦しくなりますよね。
収入が思ったように増えないとそういう人たちはすぐに辞めていくんです。
本に出てくるアメリカの人達みたいに、より多くの収入をとれる(と思われる…)職場を目指して。

「うちの会社の貧乏の理由ってこれか!」
ってわかったんで、今度は、
「何でうちの会社って儲からないんだろう??」
って考えたんです。
そしたら、従業員の誰かが自分で借金する代わりに、その人の毎月5万円分の給料支払いを保証する為、

『将来増えるかもしれない売り上げ』を計算に入れて借り入れを起こしているんですよね。

僕自身には借金はないんですけど(財産もなにもないけど…)
会社が売上から毎月借金(銀行借り入れ)の『元本支払い』と『利息支払い』するんです。
給料増やしてあげた従業員が辞めていった後も数年間に渡って…

僕って、経営能力なさすぎですよね…
それで、自分の家に入れる給料を全然もらえないんですから。

「そんなの当たり前のことだろう」
っておっしゃりたい方々が多いのよくわかります。
でも、この似たようなパターンで借金支払いに苦しんでいる社長さんって結構多いんですよ。
社長ってロマンチストなので、「自分が雇った社員を一生面倒みるんだ」って意気込みで雇用する人
馬鹿正直な良い人が多いんだと思います。

元ライブドアの堀江さんことホリエモンも
「社長にはバカが多い。経営能力なんて全くない奴らばっかり」とか
本に書いていますよね。

ほかにもいろんな本に書かれてますが、
「起業するなんてリスクを考えられないバカのやる事」とか。
「結果的にうまくいっている経営者がチヤホヤされるだけで成功率の低さを棚に上げている」とか。

ちなみに、僕の周りで地域に根付いて経営している社長って、そんなに倒産していないです。

廃業も少ないです。

たぶん、僕は経営能力低い方で…勝手にもがいているんですけど…
船橋の経営者も千葉県内の経営者も地域に足場を築いて経営している社長たちは
みんな親の代とか、その前の代からの経営をちゃんと引き継いで会社を成長させています。

たぶん、都内で起業している社長さんとか、起業家にそういう人たちが多いのだと思う…
よく統計とかに出てくる「新規で開業して3年続く会社が5%」とかなんとか…

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金持ちになる方法は知らないけど、貧乏にならない方法ならなんとかなりそう!

金持ちになる方法は知らないけど、
貧乏のどん底に落ちないためには、『借金しない』が鉄則なんですね。
自分では借金もローンも組まないんだけど、
「会社経営には借金って必要なものなのかな??」って感じで借金するのダメなんだなぁと感じました。

さらに、金持ち父さんは

「借金する時は誰かにその借金の支払いを肩代わりしてもらうんだ」
とも言うんです。

仮に借金の金利が、1%なら…
1.5%とかの金利が発生する、もしくは利回りが発生する場所にお金を置くのが必要って話で、
不動産投資とか会社株式への投資だったら、5%とか10%とかの利回りの物件出ますよね。
そういうのに使うために借金しなさいって言っているんです。

そうすると…
その物件に住んでいる人が家賃として『借金の肩代わり』してくれているという考え方。

「なるほどなぁ…」

さらにさらに…
「『不況』とか『世界恐慌」になると「株式が値下がりする」と金持ちはさらに金持ちになる」
って言うんですよね。

不況の時は金利が下がるので、その分借金しやすい。その借金でみんなが投げ売った株式を購入して
値上がりするまで放っておくそうです。それだけで大きく利益を出せるんだって。

たしかに、不況とか、不景気とかになるとみんな今まで持っていた財産を吐き出しますもんね。
家とかも相場が安くなるし…金持ち父さんを書いているロバートキヨサキさんは、
不動産投資が好きだとかで不況の時に値下がりした不動産を購入して、
景気が回復したら高い値段で買い取ってくれる人に売るそうです。

20代の時には意味が解らなかったけど、
今読むと「なるほどなぁ」なんですよね。

長々と、写真もつけずに書きましたが、
今回じっくり『金融について』とか『経済について』勉強したいきっかけがあったので、
竹中平蔵さんや、『モモ』のミヒャエル・エンデ、『減価する貨幣』のシルビオ・ゲゼルとか読み漁ったんです。

経済とかお金の知識も持たないで経営者になっているなんて恥ずかしい話ですが、
実体験があるので、いま勉強すると大学の時に勉強するよりも、社会に出てすぐよりもわかりやすいですね。

長くなったのですが、ここまで読んで頂いてありがとうございました。