市場カフェで「地域に入るための第一歩、趣味を60歳以降の生きがいにするために講座」開催
1/30(木)市場カフェで「地域に入るための第一歩、趣味を60歳以降の生きがいにするために講座」開催
定年を待ったら遅い!今から始めよう!!というお話。
こんにちは。市場カフェのマスターやまさきです。
久々の投稿になります。
今日は、
市場カフェのワークショップで「地域に入るための第一歩、趣味を60歳以降の生きがいにするために講座」
を開催しました。講師になってくれたのは、「クリエイター&フリーランス交流会」の江口先生。
珍竹林おじさんという屋号で竹の昆虫を作って、1匹6000円とか1万円(もあったかな??)とかで販売する
めちゃめちゃガチンコのクリエイターさんなんです。
「勝浦の朝市でお客さんの作ったバッタに出会ったのがきっかけなんです」
建築デザイナーとして大手ハウスメーカーに勤務していた江口先生。
こだわりの住宅デザインはお客さんからも好評で仕事にもやりがいを感じていたという。
「51歳の時に急に上司に呼ばれて、肩叩かれたんですよね。退職届にサインするまで何回も面接されるんです…」
と当時を振り返って少しだけ目を赤くする。
早期退職…
会社都合の退職という事で1年間の失業保険が降りたのを機に
房総半島を回って大好きな釣りざんまい生活や各地の街づくりなどを見て回っていたという。
お客さんに誘われて勝浦の朝市に顔を出したら、竹で昆虫作っているのを知った。
「これ、俺にも教えて!暇つぶしに作ってみるから」
と、興味本位で竹のバッタ作りを教わったという。
「無から有を産み出す感覚が建築設計に似ていたんですね。大きいか小さいかの違いだけで」
当時作った最初のバッタは、今では笑ってしまうくらいの出来だったのだそうだ。
「でも、かけがえのない宝物。人生を変えてくれた…」
モノづくりが好きな江口さんは、失業保険で得た自由な時間を思う存分創作活動に使った。
ふとしたきっかけで知った、東京ビッグサイトのデザインフェスタ
出店を決めたのは
本格的に創作活動を始めてからわずか半年後のことだったという。
「求められる場に行かなきゃダメなんだ。フリーマーケットに出店してもせっかくの手作り作品が
家庭の不用品と同じように値切られてしまって…『もう一個買うからいくらになる?』って値切るのを
楽しむ場所なんだから、フリーマーケットは」経験を積み、大きな一歩を踏み出す決意をした。
ここから作家・珍竹林おじさんの躍進が始まる。
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「飛び出してごらん、世の中の人はみんな優しいよ」
クリエイターの出店する場所に店を出し、作品を展示するようになると出会うべくして人と出会うようになった。
作家活動を始めて3年目。
町田の有名なレンタルBOXから出品の誘いがきた。
オーナーが各地で見つけてきたこだわりの作品だけを展示販売するレンタルBOX。
月の家賃は8000円。作品が2~3個売れないと維持する事が出来ない金額だ。
しかし、実際にはここでの販売は2年ほど続いた。
レンタルBOXオーナーが主催する交流会がきっかけで
タレントの清水国明さんが関わっている河口湖のアートイベント出店の話も決まった。
その後、伊勢丹とも取引をしているイベンターからの紹介でグループ展にも出品。
さらに、
HPからの問い合わせでテキスタイルデザイナーとして今を時めく、
須藤玲子さんからの招待が舞い込んだ。
銀座の会場…入場自体が有料という会場では初めての出展。
作家活動を始めて5年目のことだった。
「やりたいって思ったら、飛び出してごらん。世の中の人はみんな優しいよ」
江口さんは何度も、何度も、みんなに言葉を送り出した。
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「定年してからじゃ遅いんだよ、身体が動く50代にスタートしなきゃ」
「サラリーマンをやりながらウィークDAYに作家活動をするとか、
好きな事を少しずつやっていけばいいと思う」
「定年してから『よしやるぞ!!』って何かを始めても…形になるのに5年はかかるから」
「60過ぎるとガタっと来るんだよ」
「60歳で血液ガンが発覚したんです。住宅ローンはあと1年。
無理して残りの1年分を繰り上げ返済して気が楽になった。半年間、闘病生活で収入もなくなった」
でも…
「作家活動をしていたから、自分を保てた。何がやりたいのか?やりたいことに照準を絞って飛び込めた。
男の60歳は厄年なんだよね…ほんっと、60の声聞いたらガタッてくるんだよ」
「いまの時間が一番大切なんだ。何をやったらいいのかなんてわからない。いまを大切に生きなきゃ!
飛び込んでみたら何か見つかるはずだから。自分を追い込まなきゃ」
「私もそうだったけど、作家って『この出会いがあったから』って出会いに必ず恵まれる
誰かが見ててくれるんだよね。真面目に頑張っているところを。その出会いがあったから今があるって
そう思える出会いに巡り合えるんですよ」
なにかを伝えようとする江口先生の熱い語り口調。
人の人生は面白い。人の経験を、半生を真面目に語ってもらえる企画はこの先も続けていきたいなぁ…
と感じる良い企画でした。
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そしてこの話を聞いて…
「今より若い自分はこの先絶対にいない。
だからやりたいって思った事は少しでも早く始めなきゃ」
そう感じたわけです。
市場カフェで講演してみたい!って方、どんな話をしてみたいのか。
マスターが店番している時間(7時~9時くらい、交流会など)にご相談ください。