[船橋市場]日本一の生マグロ専門会社「新生水産」ってどんな職場。

7/14(金)日本一の生マグロ専門のサプライヤーってどんな職場。
世界中の生マグロを扱っているその現場に突撃

生マグロ専門のサプライヤー「新生水産」

船橋市場の中には、いろんな日本一の会社があります。

今回紹介するのは、
日本で一番生マグロを流通させている会社「新生水産」

海外の水産会社から仕入れたマグロを、
国内の顧客に送る。

実際に売買は成立しているけど、
船橋市場にはほとんど現物が入ってこない。

伝票間のやり取りだけで、
商品は水産会社から現地に直送するので余計なコストをカットできる。

 

じゃあ、新生水産の役割はなんだろう?

世界中のマグロ漁師を知っていて、
どの時期のどのマグロが旬なのか。

お客さんが求めているマグロはどのマグロなのか?

マグロに関する知識を網羅しているんだそうだ。
マグロを知り尽くしている会社だからこそ、
色々な提案が顧客に刺さるのだという。

専門知識に特化して
その単独商品で流通の最前線にいる新生水産。

どうして、
こんな専門知識を身に付けることが出来たのか??

創業時に集まった3人が「全漁連」出身で、
それぞれの分野のエキスパートだったから。

日本全国の漁師を知り、
海外の水産事情をすべて把握することのできる立場にいた人たちだから
水産業界の中で自分たちの立ち位置をしっかりと確保して
会社を安定成長させることが出来たんだという。

 

ホンビノス貝専門のサプライヤー「新生水産」

実は、
この会社、地元向けに船橋市場内では別の顔も持っている。

「ホンビノス貝」専門店という看板。

 

最近でこそ、船橋市場は
一般の人も買い物したり

食堂で飲食したりしても良いんだよ
って事が広まってきた。

その、水産売場に店を出し、
飲食店やスーパー向けにホンビノス貝を売っている。

船橋市場内の水産仲卸各社がホンビノス貝に目を向けなかった頃、

「せっかくの地のものなんだから俺たちが売ってやる!」と、
社長の澤さんが決意。

人が大変だとか、
無理だよとか言っているものに俄然闘志を発揮するタイプの澤さん。

ホンビノス貝は、
スーパーや道の駅などの土産コーナーを中心に出品。
レンジで「チン」可能なパックに詰めて
生のまま売っている。

オリーブオイルをかけてレンジで「チン」するだけで
簡単にアツアツのアヒージョを作れるキットを開発。

キットと一緒に販売することで大きく売り上げを伸ばし、
「ホンビノス貝専門」の看板を掲げているのだ。

 

あんこう専門のサプライヤー「新生水産」

そして、
一昨年8億円、昨年の売上は11億円を超えた。
業界で盤石な基盤を作った新生水産は、
新たなチャレンジとして「あんこう」を扱う事に。

居酒屋向けの商品として「エイヒレ」を仕入れ、
販売していたのだが、ここにきて価格が急騰。

単純に商品の仕入れ価格が3倍近くまで上がってしまったのだという。

そこで、

また誰も扱っていない商品を発案した。

それが、

「あんこうのべっ甲干し」

中国で水揚げされたあんこうをその場で一次加工。

船橋に持ってきて二次加工して製品化。
船橋産の「あんこう」商品だ。

 

「あんこう」なのに、なんで「べっ甲」??

って聞いたら、

表面に亀の甲羅のような模様があり、


「光にかざすとキラキラ金色(べっ甲色)
に輝いているでしょ??」って。

食欲をそそるキラキラした金色。
実際に試食させてもらったのだけど、

エイヒレのような食感に
魚身のうま味が凝縮されている。

「カワハギ」のようにパサパサしていなくて、
「エイヒレ」よりもジューシー。

これ、
販売開始したら絶対売れそうですけど、
値段はどうなんですか?

エイヒレが1キロ3000円くらいに対して、
あんこうは1キロ2500円くらい。

「充分勝負できる価格なんで、期待しています」と、澤社長。
この商品の初年度売上見込みで1億円を目指すそうです。

 

そして、人材不足・・・

会社が成長すればそれに伴って人材も不足する。

新生水産では、
伝票の入力をして、
発注の補佐をしてくれる事務のスタッフも募集するそうだ。

 

社名:新生水産株式会社
住所:船橋市市場1-8-1
電話:047-409-2937
ホームページ:
http://sinseifish.strikingly.com/
営業時間:8時~18時 ※シフト勤務
定休日:なし ※海外との取引があるため