
松戸南部市場の「はむとん」さんに行ってみた!その2
2/7(火)松戸南部市場の「はむとん」さんに行ってみた!
(前回のあらすじ)勢いで松戸南部市場に行くことになったマスター。かなり力の入った松戸南部市場の様子にちょっと気圧され気味に。だって、関連棟を抜けてから見えてきた飲食店街がかなりいい感じだったので…
船橋市場からはるばる松戸南部市場まで足を運んだ市場カフェマスターと相棒のMr.アサヌマ。
数ある飲食店街の誘惑を押しのけ、目指す「はむとん」さんのドアを開けた。
「いらっしゃいませ~」
すずらんの花が風にそよぐような優しい声が店内に響く…
「はむとん」マスターの佐々木さん夫婦が笑顔で出迎えてくれた。
清潔感の漂う明るい店内。白い壁を際立たせるカウンターの大きな黒板。
ランチプレートの説明やデザートの説明、
「ハミング=鼻歌」と「タウン=街」でHumton(ハムトン)
という名前の由来などが丁寧に書かれている。
おかわりのコーヒーはなんと100円!というサービス価格。
しかも消費税も込みだというのだ!!
ここまで来るともはや「優しさの暴力!」。
ちなみに、市場カフェでは、コーヒーは1杯400円!おかわりでも300円。
100円しか安くならないのだ
(市場カフェがボッタクリバーのように見えてくるから不思議)
そして店内の「お手洗いはお店の外にあります」という丁寧なチラシ。
お客さんは、万が一この安住のスペースに落ち着いて、不覚にも「もよおした」としても
「トイレはどこですか?」という無粋な質問をする必要が一切ないのだ。
さりげなく、紳士的に「スッ」と、
店の外に出て速やかに用を足して戻ってきてしまえばいいという配慮。
男女ともに、万国共通。
「トイレはどこですか?」と聞く事が恥ずかしいという事を
先回りして優しさで包み込んでいるのだろう。
肝心の料理に話題を戻してみよう。
ランチプレートは6種類。
大きく分けると「オムライス」「パスタ」(3種)、
「ポークステーキ」か「ガレット」からメインを選ぶようだ。
パスタは、カレークリームパスタ、ナポリタン、ペペロンチーノからの選択。
メインの6種類にサラダとミニデザートがついてくる。
この日のミニデザートは「ミニアップルパイ」。
オリジナルサラダはコールスローだった。注文を済ませ、
店内の掲示物を物色。
「おぉ!こんなところに店主の紹介がある」
ふむふむ。この紹介文章によると、
店主は市川市出身でシェフ(おそらく奥方)は三重県の志摩市出身。
二人の出会いにドラマチックなものを予感するが
この日のテーマはあくまで「はむとん」なので、
ここで突っ込むのはやめておこう。
店主の佐々木さんが好きな音楽の欄に
「フュージョン」と書いている!
Mr.アサヌマと二人で顔を見合わせ
「ドラ○ンボール!?」
と、確認し合ったのは無理ないことだろう。
ググってみるとジャズをベースにロックやラテン、
R&Bや電子音楽を融合(フューズ)させたものだという事なのだ。
二人で
「そんな洒落たもの、船橋の市場で聴く人に会った事ねぇ~~」
と、顔を見合わせたのだった。
その他に「カービング教室」
「humtonダイヤモンド会員」など気になる事が掲示されている。
そんな何やかんやに目を奪われていたら
「あれ??船橋の市場カフェの…」
と、佐々木さんが話しかけて来るではないか!
なんでも佐々木さんはつい先日の朝日新聞の朝刊に出た記事を読んでいたらしく、
事もあろうことか市場カフェのフェイスブックページに「いいね!」を押してくれていたのだ。
「どこかで見たことのある変なおっさんがいるなぁ~」
と、思ったに違いない。
「わざわざ来ていただいて」と、めっちゃ低姿勢でいい人。
すぐに市場という場所の融通の利かなさに話が向き、盛り上がった。
ほどなくして料理が運ばれてきた。
シェフ担当がやはり奥様。
盛り付けの家庭的な優しさを裏切らない優しい味付け。
余計な添加物などを使っていない感じがする。
僕が食べたガレットは、
信州のそば粉を使ってきのこのクリーミーソースととろーりチーズでまろやかに仕上がっていた。
そば粉生地に包み込まれた目玉焼きを崩すとトロッとした黄身がガレット全体に広がって
味の深みを増してくれる。
とっても、贅沢な時間を演出してくれる一品だった。
そして、つい調子に乗って明らかに「手作り」という感じで、
しかし…
存在感のある重量感でショーケースから僕を威嚇する
「ヨーグルトチーズケーキ」を追加注文してみた。
「食べきれるかな!?」と、一瞬心配になるサイズ。
かなり大き目のケーキには、
南部市場で仕入れたという「いちご」が添えられて登場した。
単品で400円!しかし、期待をいい意味で裏切る爽やかな味わい。
大きいのにペロッと食べきってしまえるのは、
ケーキ自体がふわっとしているからだろう。
次回訪れる時にも是非とも注文したくなるメニューだった。
コーヒーは、マシンで淹れているという事だったが、
同市場内に豆売りもやっているコーヒー専門店があるのだから、
こちらはカフェとしてのメニュー充実を図るのが正解だと感じる。
実際に、
市場内の肉屋さんだと思われる「アンデス食品」なるところの名物
「ドラゴン・ブー」をポークステーキにして提供しているのだから
僕の市場カフェよりもよっぽど市場の案内スペースとして機能している
と言えるだろう。
いつかは、ご褒美で食べてみたいものだ。